お城といえば桜が有名ですが、じつは紅葉の映えるお城もあるんです。
すでに紅葉がはじまっている地域もありますが、これからが本番というところもまだまだあります。そこで今回は全国のお城から紅葉狩りにオススメのお城を選んでみました。
意外なお城、定番なお城、運が良ければ見ることができる奇跡のお城など、紅葉が美しいお城を写真とともにご紹介します。週末のお出かけの参考にどうぞ!
いまからでも遅くない! 紅葉の名城5選
姫路城
攻城団で毎年フォトコンテストを開催しているように、姫路城は桜の名所として知られていますが、じつは天守の北側には桜はほとんどなくてケヤキやモミジバフウなど美しく紅葉する木々が多数生えています。
姫路駅からワンコインの観光ループバスに乗り、美術館前(東側)または博物館前(北側)で下車すると、定番の姫路城とはまたちがった写真を撮ることができますよ。
またお城に隣接する好古園や、少し距離はありますが本多家や榊原家など姫路藩主の廟所がある書写山圓教寺も紅葉の名所として知られています。
百済寺城
かつて宣教師ルイス・フロイスが「地上の天国」と称したのが百済寺城です。
もともと百済寺は聖徳太子により創建された近江国最古級の寺院です。それを六角氏が城郭寺院として城塞化したのですが、六角氏を支援したことで織田信長に攻められことごとく焼き払われました。
現在も総門の左右には長大な土塁と空堀が残されており、カエデやドウダンツツジなどの紅葉と見事に調和した幻想的な風景を見ることができます。
11月15日から24日の期間中はライトアップもおこなわれます。
郡上八幡城
現在「郡上八幡城もみじまつり」が開催されている郡上八幡城は、まるで天守が炎上しているかのように見えるほど、紅葉が見事です。
かつて司馬遼太郎が「日本一美しい山城」と絶賛した木造天守は床板のきしむ音も含めて味わい深いお城です。
また11月12日から15日までは「天守閣ブルーライトアップ」が、また11月15日から17日までの3日間は「ライトアップ特別夜」として、城×紅葉×和傘による三夜限りの幻想的な灯りの共演が開催されます。
高取城
日本三大山城のひとつで、NHKの番組では「最強の城」にも選ばれた高取城は石垣が完全に近い姿で残っており、紅葉と見事にマッチしています。
標高583mの高取山には多くのモミジやカエデなどが生えており、美しく色づいていきます。大和盆地、遠くは大阪平野まで眺望しながら紅葉を観賞できるので毎年多くの観光客が訪れます。
11月23日(土・祝)には「第31回たかとり城まつり」が開催されます。
岡崎城
徳川家康が生まれた城として知られる岡崎城も天守周辺にはモミジやイチョウが生えているので美しい紅葉と天守の姿を写真におさめることができます。
また近くにある岡崎東公園には約1500本のモミジが植栽されており、岡崎市内最大の紅葉スポットとして知られています。11月22日から12月8日の期間中は足延池周辺の紅葉と恐竜モニュメントのライトアップがおこなわれるので大人気です。
番外編
弘前城
津軽氏の居城・弘前城といえば全国有数のさくらの名所ですが、約2600本の桜の木に対して、じつはカエデの木も約1000本も生えているんです。
すでに今年の「弘前城 菊と紅葉まつり」は11月10日で終了しましたが、まだしばらくは紅葉を楽しむことができそうですよ。むしろ真っ赤な落ち葉の絨毯と真っ白な雪とのコラボレーションの写真を撮影するなら、これから12月にかけての時期が狙い目とも言えますね。
まとめ
「お城といえば桜!」と思う方も多いと思いますが、じつは紅葉の名所になっているお城もかなりたくさんあります。
今回は城内で紅葉を鑑賞できるお城を中心に取り上げましたが、背後の山が色づいてきれいな借景になるようなお城もありますし、後楽園や兼六園などの庭園も紅葉狩りを目当てにして訪問される方が多数いらっしゃいます。
また弘前城のように北信越や東北などのお城では雪と紅葉の共演も見ることができますので、チャンスがあれば狙ってみてください(山城の場合は無謀な登山をしないようくれぐれもご注意ください)。
攻城団では全国の団員が紅葉の写真をアップしてくれています。お出かけの際の参考にしてください。