鹿児島訪問時は雨でしたが、鹿児島城はメインの見学場所が本丸跡に建てられている黎明館なので、ほぼ予定どおり見学することができました。城山(上山城跡)にのぼるのを諦めたくらいかな。
この黎明館は1983年(昭和58年)オープンとかなり古くて、じっさいビデオテープが流れたり展示内容も昭和感があるんですけど、精巧なジオラマが3つもあるので、訪問した日が晴れでも雨でも必ず立ち寄ってほしいです。
まず最初は志布志城(内城)です。
「群郭式」とも呼ばれる薩摩特有のシラス台地に築かれたお城の特徴がよくわかります。
つづいて鹿児島城・本丸御殿の模型です。現在建設中の御楼門もありますね。
最後が出水外城(出水麓)です。このジオラマがもっとも巨大です。
「外城」というのは薩摩藩独自のいわゆる支城のことで、一国一城令後にも「外城」と称して地方支配の拠点を設置・運営していました。
こうした外城は薩摩藩内に約100か所あったといわれていますが、中でも肥後国との国境にあったこの出水外城は藩内で最初に築かれた外城であり、またその規模も最大でした。
外城において役人(武士)の住居と陣地を兼ねた町を「麓」と呼び、出水麓には現在も武家屋敷など当時の町並みが残っており、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
おそらく役人が赴任してきたシーンだと思いますが、行列が再現されていますね。
出水麓のことはよく知らなかったのですが(新幹線の駅があるので地名は知っていた)、歴史館があったり公開された武家屋敷もあるようなので一度いってみたいです。
これらのジオラマはすべて写真撮影可なのもうれしいですね。
館内のカフェがすごくおしゃれ
館内に入ってすぐのところにあるカフェ「CHIN JUKAN POTTERY 喫茶室」で休憩したのですが、すごくよかったので紹介しておきます。
たんかんジュース(400円)が、めちゃくちゃおいしかったです。
(写真を撮り忘れましたが、あんバタートーストも絶品でした)
工事が終われば、窓の外に御楼門も見えそうですね。
鹿児島駅から巡回バスで向かいましたが、便利でしたよ。