攻城団でも江戸城ガイドツアーでガイドをつとめていただいた黒田涼先生の新刊が発売されています。しかも2冊も!
ありがたいことに攻城団をご覧のみなさまにそれぞれのサイン本をご提供いただいたので、まだ買ってない方も、すでに購入された方もこの記事の内容をしっかり読んでご応募くださいね。
(サイン本プレゼントの応募フォームはページの最後にあります)
「日本の城下町を愉しむ」
ひとつは「日本の城下町を愉しむ」という本で、これはお城そのものではなく、いまなお残る「城下町」の魅力を紹介する本です。 まずは紹介されている城下町をざっと書き出してみますね。
北海道・東北
函館市(五稜郭)、松前町、弘前市、八戸市、盛岡市、仙台市、秋田市、仙北市(角館城)、山形市、鶴岡市、米沢市、二本松市、会津若松市、三春町、白河市
関東・甲信越
水戸市、宇都宮市、前橋市、さいたま市(岩槻城)、川越市、佐倉市、千代田区(江戸城)、小田原市、甲府市、長野市(松代城)、上田市、小諸市、松本市、伊那市(高遠城)、村上市、新発田市、上越市(高田城・春日山城)
北陸・東海
富山市、高岡市、金沢市、七尾市、福井市、坂井市(丸岡城)、大野市、岐阜市、高山市、郡上市、恵那市(岩村城)、静岡市(駿府城)、掛川市、名古屋市、犬山市、岡崎市、津市、桑名市、亀山市、伊賀市、松阪市
近畿
長浜市、彦根市、近江八幡市、舞鶴市(田辺城)、大阪市、豊岡市(出石城)、丹波篠山市、姫路市、赤穂市、明石市、大和郡山市、和歌山市
中国・四国
鳥取市、松江市、津和野市、岡山市、津山市、高梁市(備中松山城)、広島市、福山市、萩市、岩国市、徳島市、高松市、丸亀市、松山市、今治市、大洲市、宇和島市、高知市
九州
福岡市、北九州市(小倉城)、朝倉市(秋月城)、柳川市、佐賀市、唐津市、平戸市、島原市、熊本市、人吉市、大分市(府内城)、中津市、竹田市(岡城)、杵築市、日南市(飫肥城)、鹿児島市、那覇市
100か所ということもあり、こうして書き出すだけでもすごいです。
(じっさい本書は343ページと厚さも十分です)
内容も充実しています。松江城下の堀川めぐり、郡上市の郡上おどり、明石市の魚の棚商店街と伝統的なことを紹介することはもちろん近江八幡市のヴォーリズ建築や今治市の今治タオルなど近代・現代の事柄についても紹介されているし、もちろん中津唐揚げや津山のホルモンうどんと地元のB級グルメも紹介されています。
ぼくもそれなりに全国のお城を訪問しているので、かつて訪問したことのある城下町も載ってましたが「そうそう、ここの見どころはまさにこれ!」と共感しましたし、未訪問の城下町についても出かけてみようと思える場所がいくつもありました。
本書を読んで、お城ではなく城下町を散策することを目的に出かけてみるのもいいと思います。
各ページに掲載されている矢田勝美さんの挿絵もとても素敵です。
「新発見!江戸城を歩く」
そしてもうひとつの「新発見!江戸城を歩く」は江戸城ガイドツアーで黒田先生にガイドをお願いするきっかけとなった本でもある「江戸城を歩く」の続編です。続編というか同じテーマでまったくイチから書き直したものという位置づけで、たんなる増補改訂版ではありません。
前著が2009年に出てるのですが、東京の開発が進んで遺構が消失してしまったり、皇居の公開が進んで当時は見ることができなかった遺構があらたに見れるようになったりとプラスもマイナスも多々あることに加え、デジカメの性能がアップしてよりきれいな写真を紹介できること、これまでのガイドツアーを通じてよりわかりやすく案内できるようになったので、あらためて書き直したそうです。
ガイドツアーの打ち合わせでお会いした際も「もう古くなってるから書き直したいんだよね」とおっしゃっていましたが、そういう意味でも待望の新刊です。
さっそく拝読しましたが、江戸城ガイドツアーで案内していただいた皇居東御苑内の中心部だけでなく堀や橋、見附など都内に残る江戸城の遺構をめぐるルートが15コース紹介されています。
サイン本プレゼントのお知らせ
今回はこのふたつの新著を合計8冊、黒田先生(東邦出版、祥伝社)からプレゼントとしてご提供いただきました。もちろんすべてにサインを書いていただいています。
ぼくとしてはどちらも読んでほしいのですが当選はひとり1冊なので、夏休みの旅行先選びを考え中の方は「日本の城下町を愉しむ」を、江戸城について学びたい方は「新発見!江戸城を歩く」を選んでいただくのがいいかなと思います。
最後に黒田先生からメッセージをいただいたので、ご紹介しますね。
なお、プレゼントの抽選まで待てない!」という方やサイン本は大事に取っておきたいので読む用には別途購入するという方はこちらからどうぞ。
今年は相次いでお城がらみの本を出版しましたので紹介させてください。
「日本の城下町を愉しむ」(東邦出版)と「新発見! 江戸城を歩く」(祥伝社新書)です。
「日本の城下町を愉しむ」は、私が初めて東京以外に取材の脚を広げた本です。皆さんは多くのお城本を参考に日々攻城されていると思いますが、同時に訪れている城下町の本って意外と少なくないですか?
せっかくお城とともに城下町を訪れるのであれば、歴史やエピソードや食やお祭りも楽しみたいですよね。
この本は全国の100城下町を私が勝手に選定し、それぞれの街の様々なエピソードを紹介しています。今後の攻城のお供にしていただければ、旅の楽しさが膨らむと思います。
「新発見! 江戸城を歩く」は10年前に書いた私の作家デビュー作、「江戸城を歩く」の全面改訂版です。対象とテーマ、手法は同じですが、全く別の本と思っていただいて結構です。
東京都の千代田区と中央区全域に広がる広大な江戸城の遺跡、痕跡を全て歩いて網羅するコースガイド本です。これを読めば江戸城の歴史・構造・意義などが全てわかります。
改訂版を出したのは、まずはこの10年で東京の街が大きく変わったためです。さらに皇居東御苑などの公開内容や、宮殿参観・公開などが拡大し、江戸城遺跡がより身近にみられるようになったこと。さらにこの10年ガイド活動を続ける中で、より効率的でわかりやすい案内ルートなどを私が開拓したことなどが理由です。
健脚度でコースも分割でき、主要駅からスタート・ゴールできるようになっています。また10年以上の間に撮りためた季節ぞれぞれの江戸城のカラー写真も豊富に使い、読むだけでも江戸城の理解につながります。
では皆さん、プレゼントふるってご応募ください。