現在、京都にある真言宗御室派総本山仁和寺では「青もみじライトアップ」が開催されています。
仁和寺といえば「徒然草」の「仁和寺にある法師、年寄るまで、石淸水を拝まざりければ、心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、ただひとり、徒歩(かち)よりまうでけり。」の一節を思い出す人も多いんじゃないかと思いますが、立命館大に通ってたぼくにとっては龍安寺や金閣寺と並んで大学の近所にあった大寺院で、入学当初はこっちの方面に住んでたこともあり、毎日山門である「二王門」の前をバイクや自転車で走っていました。
ただ一度も中に入ったことはなく、今回「仁和寺千年の歴史で初となる青もみじのライトアップ」ということで出かけてきました。
撮影できるスポットはおもに3ヶ所
仁和寺の境内は広大ですが、今回はその一部が夜間開放されており、撮影スポットも
- 五重塔
- 九所明神
- 金堂
の3ヶ所です。
混んでなければ30分程度ですが、週末など混雑すると待ち時間がけっこうかかるかもしれません。
ただし撮影スポットにはスタッフが常駐して、誘導を試みてくれるのでこの仕組みはいいなと思いました(守らない人もいましたが)。
たとえばこれは九所明神の写真ですが、このようにみんなが正面から撮影できるように5人ずつ撮影エリアに入るように案内してくれます。
五重塔も幻想的できれいにライトアップされていました。
今回はスマホでも撮影しやすいライティングの設定になっているそうです。ぼくは今回、安物のデジカメで撮影したのであんまりきれいじゃないのですが、三脚も長時間でなければ利用可能なので一眼レフ+三脚の人が多かったです。スマホより多かったかな。
僧侶が撮影モデルに
金堂前では仁和寺のお坊さんが撮影時にモデルになってくれます。
「後ろ向いてください」とか「建物だけ撮りたいのでちょっとだけどいてください」といったリクエストにも柔軟に対応してくれるので、あらかじめ撮りたい写真のイメージを決めておくといいと思います。
ここも撮影は順番待ちで「ひとり1分」となっています。
入場料は高めですが、二王門の修復にあてられます
今回、大人2000円とちょっと高めの料金設定になっていますが、これは修復中の二王門(重要文化財)の費用にあてられるそうです。
こんなふうに使途がはっきり明示されていると文化財修復に貢献できてると実感できるのでいいですね。
(たぶん混雑緩和のために安くしなかったというのもあると思います)
写真がひどすぎて紹介できませんでしたが、ほかにも入口である二王門から五重塔や金堂に向かうルートにある勅使門や中門もライトアップされています。
仁和寺は二王門→中門→金堂と約300mのまっすぐな参道が有名ですが、暗闇の中にライトアップされた門はとてもきれいでしたよ。
今回の「青もみじライトアップ」は6月16日までなので、気になってる方はお早めに!