シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズはリリースからもう30年以上が経っていて、戦国時代を舞台にしたゲームとしては唯一無二の存在になっていますが、各作品ごとにゲームシステムなどもかなり異なります。
ファンの間でもどれが歴代最高かについては意見がわかれるところなのですが、シリーズ6作目の『天翔記』(1994年12月発売)の評価が高かったので、やってみました。
「信長の野望・天翔記」はこんなゲーム
この『天翔記』ですが、ゲーム自体は1年を4つにわけたターン制で進行します。
最近のはリアルタイム進行なので、感覚を思い出すのにちょっと時間がかかりましたが、昔はこれが当たり前だったんですよね。
遊んでみて、たしかにこのゲームを褒める人が多い理由がわかりました。
ひとつは教育や経験によって、凡将をそこそこ有能な武将に育てられる点。そして率いることができる兵力は勲功をためて昇進させないと増えないので、登場したばかりなら織田信長でもそんなにすごくないし、引き抜いたばかりだと真田幸村でも最小の兵数しか与えられません。
(勲功はいろんな仕事をこなしたりするほか、戦場で敵を撃破したり、本丸に一番乗りを果たすことで増えます)
ぼくがいちばん気に入ったのは城の数が214もあるという点です。最新作『天道』では100くらい(66+支城)しかなかったので、そこそこ有名な城なのに自分で築城しないとゲームに登場させることができませんでした。
『天翔記』なら竹田城や槙島城といった、通もうなる城が最初から登録されています。
戦略と戦術を思う存分発揮できる合戦フェーズ
そして最高なのが合戦フェーズです。
こんな感じで周囲の城や勢力も巻き込んでの合戦は楽しいです(最大9個の城が合戦の舞台になります)。
うまくやれば一気にマップ内のすべての城を落とすこともできます。
それから攻城戦。攻城戦も各城ごとにマップがちがうので楽しいです。
これは槙島城でかなり攻めやすいほうの城ですが、安土城や小田原城となると城内の門が多くて、なかなか本丸にたどり着けません。力で押したり、城壁をのぼって裏に回ったり、あるいは内応者をつくっておいて中から開けさせたり、かなりよく考えられています。
あとは兵数のインフレが抑制されているのもいいですね。 近年の「信長の野望」だとゲーム終盤になると所有兵力が100万人とかになっちゃうんですけど、史実で考えればあの戦国時代最大規模の合戦とされる「関ケ原の戦い」ですら両陣営合計で(諸説ありますが)20万人ほどですからね。さすがに多すぎます。
理想をいえば石高に応じた兵数にするべきなんです。そうすれば内政の重要性も増すので。いまだと開梱や商業政策をして国を富ませるよりも、隣国に攻めこんでぶんどっちゃうほうが効率がいいので、政治力が高い武将の使い道が少ないんですよねえ。
(個人的には「施し」コマンドはなくしちゃって、内政をがんばるとか戦乱に巻き込まないようにしないと民忠誠度が上がらないくらいでいいと思います)
ということで、もしまだ遊んだことがないという方は『天翔記』を一度試してみてはいかがでしょうか。
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