いわゆる「三代」と書く場合、「親・子・孫」もしくは「祖父・父・息子」を指すわけですが、では「真田三代」というのはどちらを、そして誰のことを指しているのでしょうか。
一般に「真田三代」と呼ぶときは、真田氏中興の祖であり信繁(幸村)のおじいちゃんである真田幸隆からはじまる、幸隆―昌幸―信繁をさすようです。
ちなみに最近は「幸隆」ではなく「幸綱」のほうが正しいらしいですね。
真田家の家系図を置いておきます。
個人的には嫡男であり、真田家を守った信幸がはしょられてるみたいでもやっとするんですけど、お父さんについていった信繁が入っちゃうのかな。
あと信幸(「関ヶ原の戦い」後に信之に改名)の子と孫は家督争いでいろいろもめてて、こっちはこっちで「真田三代トンデモ大騒動!」って感じでおもしろいんですけど、それはまた別の機会に。
なお、アンチ徳川のスタンスで描かれている講談『真田三代記』では、昌幸―信繁―幸昌(大介)を三代として扱ってます。
話の中心も大阪の役で信繁が奮戦するところですし、三代にわたって徳川家を苦しめたという感じですね。
池波正太郎先生の小説が原作になったNHK新大型時代劇『真田太平記』は昌幸が主人公なのでこっちに近いですね。
(この『真田太平記』で信繁を演じた草刈正雄さんが今回の大河ドラマ『真田丸』で昌幸を演じるというのがなんとも胸熱ですよね!)
『真田丸』は信繁が主人公なので、たぶん今回も幸隆はほとんど取り上げられないと思うんですけど、幸隆以前の真田家はほとんど記録が残ってないくらいの地方豪族だったので、そこから武田信玄に近づいて一度は占拠された真田領を奪還して成り上がっていくあたりはドラマ以上にドラマチックです。
なんといっても「攻め弾正」なんて異名で呼ばれてた人がおもしろくないわけがない。
ぼくはこういう地方の小競り合いこそ戦国時代だと思っているので、このへんの時代を大河ドラマではもっとやってほしいんだけどなあ。
ま、なんにせよ、いよいよ明日からですね。
『真田丸』めちゃくちゃ楽しみにしてます!