天守台は本丸南東部の城内で最も高く、奥まったところに位置しています。築城時に天守は江戸幕府の指示により、城郭が堅固過ぎるとの理由で建築が中止され、代わりに南東隅に隅櫓を配置し、東面と南面に土塀を巡らせていたそうです。

青山忠誠は、明治9年(1876)、篠山に篠山中年学舎を設け、人材の養成に努め鳳鳴義塾(現篠山鳳鳴高校)の基礎を築いた人物で、この本丸にある石碑は、昭和11年(1878)に忠誠公の遺徳と、数々の功績を追慕して建立されたそうです。

篠山城の最重要曲輪で、二の丸の東側に一段高い場所にあります。本丸の周囲には塀が巡り、角には隅櫓が設置され、隅櫓の間は多聞櫓で繋げられていたそうです。

明治15年(1882)に本丸跡に建立され、篠山藩主青山氏の遠祖青山忠俊と第12代藩主青山忠裕が祭神として祀られています。

篠山城の二の丸は、元々は本丸と呼ばれた曲輪で、殿守丸と呼ばれた本丸とで最奥の曲輪群を構成してます。

本丸、二の丸に3ヶ所の井戸が作られ、城内の水を賄っていたそうです。その中でも二の丸御殿庭園井戸は最も大きな井戸となっています。

二の丸の南側にある石垣の間にある門で、当時門の上には多聞櫓が建てられていたそうです。

外堀南門前に堀と土塁で設けられた馬出で、現在まで土塁と堀が完全な状態で残っています。

三の丸より撮影。高さが約18mあり、篠山城最大の石垣で慶長14年(1609)の築城の際に、近江国の穴太衆の指導により築かれています。

本丸と二の丸を取り囲むように配置された曲輪で、周囲に三層の隅櫓1棟と二層の隅櫓3棟が配され、これらを屏風折れの土塀で繋げた防御構造となっていたそうです。

篠山城の内曲輪の外周に張り巡らされた南側の堀で、1辺400mあります。南堀には篠山城蓮というハスが植えられています。

東馬出は堀と石垣で設けられており、現在は公園として整備されています。

篠山城の東側にある馬出と呼ばれる施設跡で、あらかじめ兵馬を繰り出しておき、非常時に馬出の門を開いて打ち出す溜まり場となっていたそうです。

篠山城の内曲輪の外周に張り巡らされた東側の堀で、1辺400mあり、道を挟んで向かい側に東馬出があります。

篠山城の内曲輪の外周に張り巡らされた北側の堀で、1辺400mあります。

篠山城の内曲輪の外周に張り巡らされた西側の堀で、1辺400mあります。

南千畳より天守台と二の丸を望む。

城内最大の曲輪で、曲輪が段をなして続き、変化に富む石垣が見られる人気のスポットになっています。

南千畳側の門跡で、両脇に石垣があり、上から鉄砲や弓矢で攻撃できるようになっています。

本丸の南側にある細長い曲輪で、容易に直進できないようになっています。