高槻城と茨木城を攻めてきました（高槻城編）

昨日は阪急電車に乗って、高槻城と茨木城を攻めてきました。
うちから30分ほどでいけるので、いつかそのうちにと思ってたのですが、ちょうど先週の『軍師官兵衛』で高山右近が「城に戻って戦支度を」といってたので、じゃあ攻めるかと。

駅前の商店街の通りが「城北通（じょうほくどおり）」で、こういうお城を基準にした名前がついているのってすごくいいですよね。
地元の方はなんの感慨もなさげに通行してましたけど。

高山右近といえばキリシタン大名、ということで、城址の近くにあるカトリック高槻教会には高山右近の石像があります。

城址公園にある銅像と比べると小さいんですけど、それよりも入口の脇にひっそり建てられていたのにびっくりしました。

そのまま進むと、こういうクランクに出ます。
城下町には敵の軍勢の勢いをそぐためにこんな感じのクランクがわざとつくられてるんですけど、なんかいいですよね。
（まあクルマでいくと運転しにくいんですけど）

この角にあるのが野見神社。
この唐門は高槻城のものが移築されたと読んだので、神主さんに聞いてみたところ、それはウソで、最初からここに建てられた唐門らしいです。
ちゃんと話を聞いてみるのって大事だなと思いました。

そうそう、この野見神社は高山右近が城主になったときに社殿を破壊されています。
キリスト教を優遇するためとはいえ、なかなか無茶なことをします（どうも織田信長の命令だったようですけどね）。だからまったく賛美されていません。

一方で保護された教会にある石碑には「嗚呼候ハ現世ノ栄譽ヲ棄テ永遠ノ福祉ヲ求メ教義ニ殉ジテ不滅ノ生命ニ活ク」という感じで、大絶賛されています。
歴史は一面的に見ちゃいけないという格好の事例ですね。

さて、多くの城址の例に漏れず、高槻城も城址は公園と学校になっています。

第一中学校の正門です。城址にある学校はだいたいこんな校門ですね。

城址公園はのどかな感じでよかったです。石垣は偽物ですけどね。

巨大な高山右近の銅像があります。十字架を持ったポーズがなんともイケメンです。

銅像の背後から。若干の哀愁も。

市街地にある城址のほとんどがそうであるように、高槻城も遺構はほとんどないんですけど（公園の入口に石垣石が置いてあります）、公園のすぐ近くに「しろあと歴史館」という資料館があります。

ここがよかったです。無料だからというのもありますけど、江戸期の高槻城の復元模型もありましたし、かなり楽しめました。

常設展や過去の特別展の図録などを買いました。

あと、城址周辺にはこんな感じで地面に案内板が埋め込まれてました。

見逃しちゃいそうですけど（じっさいいくつか見逃しました）、こうやって情報提供してもらえるのはありがたいですね。

高槻城周辺をひと通りチェックし終わったらちょうどお昼前だったので、茨木城に向かう前にランチを食べることにしました。

駅の反対側にあるアーケード街を抜けます。

中村商店というラーメン屋さん。
いつもはすごく混んでるらしいんですけど、ギリギリ12時前だったので行列ができる前に入ることができました。

お城を攻めるときはできるだけ郷土料理とか、地元のものを食べようと思ってるんですけど、こういう市街地にある城跡の場合は人気のラーメン屋さんを調べて食べることが多いです。

ただそのおかげで『高槻城』というそのまんまな名前の和菓子を見つけることができました。
こういう偶然の出会いは大事にしたいですね。

帰って食べたんですけど、なかなかおいしかったです。
お城の名前を冠していればなんでも応援するってわけじゃないんですけど、アコギでないかぎりはできるだけ紹介していきたいなと思っています。

おっとかなり長くなってきてるので、つづきは明日に。